三次元測定機 Vol.2
薄い製品に気をつけろ!
今回のご依頼内容は下記です。
計測製品数:3部品
計測箇所数:約80箇所/1部品
必要納期:3営業日/2部品
サイズは約400mm×400mm、厚み約3mm、
ミッキーマウスのような薄い板状の形状に、複数の穴が
開いている金属製の加工部品のご注文をいただきました。
使用した計測機はこちら↓
・ミツトヨ製 三次元測定機(CMM)
複数個のご依頼でしたので、まずは汎用測定機で計測できる箇所を除き、
CMMプログラムを作成して計測を行いました。
基準面の平面度と対面の平行度が要求されておりましたので、
広範囲を多点計測をできるプログラムを作成しました。
ここまでは順調に進み計測は完了したのですが・・・。
平面度と平行度について『たわみ』の影響を含んでいる疑義があり、
再計測を行い、再現性の検証を実施しました。
結果は・・・
データ再現性が無く、部品を矯正する位置により出力データにバラつきがありました。
今回の事象の原因は、平面度、平行度といった最終的な値のみ確認し、
多点計測した点の中に異常点が含まれていたことに気付けなかったことです。
個々の計測点データを良く確認していれば防げる事象でした。
本案件はプログラムの再現性確認の重要性を再認識する案件でした。