直角度とは

定義

直角度(Perpendicularity)とは、ある面や軸が指定された基準面や基準軸に対して直角であるべき範囲を示す幾何公差です。

直角度は、設計図や仕様書に示されることが多く、製品が正確に製造されているかを評価するための基準となります。

種類

直角度には以下の2つのタイプがあります:

  1. 面対面の直角度
    • 2つの面が直角であることを要求します。例えば、部品の上下の面が垂直である必要がある場合など。
  2. 軸対面の直角度
    • ある軸が基準面に対して直角であることを要求します。たとえば、シャフトが基準面に対して直立していることを確認する場合です。

測定方法

直角度の測定にはいくつかの方法があります:

  1. 直角ゲージ
    • 直角ゲージ(L字型のゲージ)を使用して、部品の面が直角であるかどうかを目視で確認します。
  2. 三次元測定機(CMM)
    • CMMを使って、部品の特定のポイントを基準面と比較し、直角度を精密に測定します。高精度の測定が可能です。
  3. レベルとマイクロメーター
    • 水準器を使って平面を確認し、マイクロメーターで直角の測定を行います。この方法は比較的シンプルですが、精度は他の方法に比べて劣る場合があります。
  4. 投影法
    • 投影機を使用して、部品の輪郭を基準に重ね合わせ、直角度を評価する方法です。

重要性

直角度を正確に維持することは、部品の適切な組み立てや機能性、耐久性に直結します。

直角度が不適切な場合、摩耗やストレスが不均一になり、最終製品の性能に影響を及ぼす可能性があります。

これらの要素を理解することで、直角度の管理がより効果的に行えるようになります。