デジタル計測器とアナログ計測器

今回はデジタル計測器とアナログ計測器の違いについて考えてみました。

 

1. 表示方式

  • デジタル計測器: 数字で表示され正確な数値を直接読み取ることができる。
  • アナログ計測器: 針やダイヤルで表示され視覚的に変化を捉えやすい。

2. 精度

  • デジタル計測器: 通常、高い精度を持ち、微細な変化も測定できる。
  • アナログ計測器: 精度はデバイスによりますが、読み取り時のヒューマンエラーが発生しやすい。

3. 操作性

  • デジタル計測器: 操作が簡単で数値を直接読み取るだけで済む場合が多い。
  • アナログ計測器: 操作には一定の経験や慣れが必要で、測定値を視覚的に解釈するスキルが求められる。

4. 耐障害性

  • デジタル計測器: 電子部品が多いため故障や損傷が起こりやすい場合がある。基本的に電源が必要。
  • アナログ計測器: 物理的な強度が高く、過酷な環境でも機能することが多い。電源不要のものも多い。

5. データの記録

  • デジタル計測器: データをメモリに保存したり、コンピュータに転送したりできる機能がある。
  • アナログ計測器: 直接的なデータ記録は難しく手動で記録する必要がある。

6. コスト

  • デジタル計測器: 一般的に高価で、追加機能(データ記録など)があるためコストが増すことがある。
  • アナログ計測器: 基本的にはコストが低く、簡単なデバイスは手に入れやすい。

7. 適用範囲

  • デジタル計測器: 高精度が要求される場面や、データ分析が必要な場合に適している。
  • アナログ計測器: 耐久性や操作の簡便さが求められる現場で重宝される。

どちらの計測機も優れている面があると考えますが、近年はデジタル計測器が主流になっていると思います。

デジタル計測器は数値が表示されるため初心者には好まれると思いますが、その数値をそのまま鵜吞みにするのはリスクが伴います。

その数値には様々な誤差が含まれるからです。計測器の特性や計測方法など、デジタル計測器といえど知識と技能は必須です。

十分な知識と技能を身に着けたうえで、デジタル計測器を扱うことがとても重要だと考えています。